袖口から“チラッ”と見える、それだけで抜群のアクセントとして効くお洒落アイテム「カフス」。

それこそボタンより、ちょっと大きいサイズであるにも関わらず、スーツスタイル全体をよりエレガントに演出してくれます。

引用元:wear.jp(あらたくん氏の投稿)
Vゾーンのネクタイ。胸ポケットのチーフ。そして、袖口のカフス。メンズスーツスタイルにおけるお洒落可能ポイントを最大レベルまで活かしきったコーディネートですね。

今回の記事では、「カフス」に焦点を当てて、その基本知識やおすすめ商品などを紹介・解説していきます。

「色々種類があって迷う」
「結婚式専用ってイメージだけど、普段の仕事でもつけていいの?」
「普段着ているシャツの袖にも着けられる? なんか穴が足りないような、、、」

そんな悩みや疑問をお持ちの方のお手伝いができれば幸いです。

カフスとは?

まず初めに「カフス」の基本知識をおさえていきましょう。

ボタンの代わりに、袖口を留めるお洒落アイテム

カフスとは、ボタンの代わりに袖口を留める小物のこと。日本では「カフス」や「カフスボタン」と呼ばれていますが、「袖(カフ)を留める・繋ぐ(リンク)」という意味で『カフリンクス(cufflinks)』が正式名称となっています。

着用するために、カフスに対応したシャツを用意する必要があるため(普段のワイシャツにはつける部分がない)、結婚式に参加する際に初めて着用することになったという人も少なくないと思います。

引用元:amazon.co.jp
メンズスーツの数少ないお洒落アイテム「カフス」と「ネクタイピン」とで、デザインを揃えるのも統一感が生まれるので◎。写真のように、セットで販売されている物も多くあります。

「袖口にもアクセントを」というアイディアが、カフスの起源

カフスの起源は、17世紀フランスの社交界。
「袖口にもネクタイのようなアクセントが欲しい」というアイディアから、カフスが発明されたと言われています。

当時のカフスは、表と裏の金属ボタンをチェーンで繋ぐ「チェーンタイプ」が主流で、1930年以降に現在のチェーンを使わないカフスが主流になりました。

引用元:afpbb.com(AFP/ERIC FEFERBERG)
ルイ14世没後300年を記念するイベントの様子。17世紀フランスというと、漫画や映画で見覚えのある、この衣装の時代の話です。

カフスを着けるときは、向きに注意

ネクタイやチーフと違って、カフスの着用方法は非常に簡単です。

カフスを穴に通して留める。以上!

ただ、初めて着用する場合だと、カフスの向きや袖口の重ね方で迷う方もいると思います(私は袖口の重ね方を間違えていました)。

要点をまとめたイラストを用意しましたので、参考にしてみてくださいね。

【カフス(カフリンク)のつけ方図解】

後ほど紹介する、ボタンがついているけどカフスでも留められる「コンバーチブルカフスシャツ」の場合、最初からついているボタンが手首側(カフスの裏と同じ側)になります。

カフスの種類

次はカフスの種類とその特徴について解説していきます。

現在、主流とされているカフスの種類は「スウィブル式」と呼ばれるもので、そこに「チェーン式」や「固定式」「スナップ式」といったものを加えた計4つをおさえておけば、困ることはないでしょう。

では、1つずつ解説していきますね。

一番使いやすい、スウィヴル式

引用元:rakuten.co.jp

現在流通しているカフスの中で最も主流&使いやすいタイプなのが「スウィブル式」と呼ばれるタイプのカフスです。

留め具の先端をボタンホールに通したあと、クイッとT字に曲げて固定する仕組みなので、ボタンホールの大きさに関係なく“着けやすく抜け落ちにくい”という特徴があります。

特別な事情やこだわりが無い限りは、このスウィブル式を選んでOKです。

最もクラシックな、チェーン式

引用元:cuff.jp

2つのボタンが短いチェーンで繋がっているタイプを「チェーン式」と呼びます。カフス誕生から1920年頃まで、カフスといえばこのタイプが主流でした。

少々ややこしいのが、「スウィブル式」や「スナップ式」といった別タイプのカフスに「装飾目的のチェーン」がついているタイプ。[カフス チェーン]で検索すると、そういったタイプも見つかるとは思うのですが、それらはチェーン式とはまた別。
このタイプは、チェーン部分が完全に露出するため装飾レベルが高く、ビジネスシーンで使用するのはちょっと難しいです。

引用元:rakuten.co.jp
写真(↑)のように「留める機構はスウィブル式で、そこに露出目的のチェーンが付属している」というタイプもあります。チェーンが非常にお洒落な反面、カジュアルでもあるため、カジュアルシーンや結婚式の二次会パーティといったシチュエーションでのみ装着しましょう。

少々上級者向けな、固定式

引用元:cartier.jp

曲げるや捻じるといった機構・仕組みがないシンプルなタイプを「固定式」と呼びます。ボタンを留めるようにボタンホールに通していきます。

動く機構が無いため「大きすぎるとボタンホールを通らないし、小さすぎると留まらず抜け落ちてしまう」といった事情があります。
ボタンホールとのサイズ関係が重要になるため、大きさによっては袖が留まらない(カフスが抜けてしまう)ことがあるので少し注意が必要です。

引用元:cuffs-kobo.com(Kamakura Cuffs-kobo)
余計な機構を組み込む必要がない固定型だと、「宝石をカフスに埋め込む」のではなく「宝石のそのものがカフス」を作ることもできるのです。

現在はアンティーク枠の、スナップ式

引用元:cuff.jp/

スナップボタンを留めるように(あるいはピアスを留めるように)、袖口のボタンホールを表と裏からパチッとはさみこんで固定するタイプを「スナップ式」と呼びます。1920~1940年にブームになりました。

他のカフスに比べると新規製品の流通量が少なく、アンティーク物が割合多く流通している印象です。

アンティーク物に食指が動く紳士の方は、ぜひ探してみて下さいね。

引用元:dalvey.com
“現在はほとんど見られなくなったフォルム”にインスピレーションを受けた新作も、ごく少数ですが生産されています。

ビジネスとパーティとで、デザインを使い分けよう

通常のボタン留めよりも特別感があるカフスですが、決してパーティ専用というわけではありません。

普段のビジネススタイルをグレードアップさせるアイテムとして身に着けることが可能なのです。

ただし、カフスのデザインには気をつけたいところ。

ビジネスシーンで着用するカフスは、シンプルなデザインがベター。あまりにギラギラしたデザインのカフスはTPOとして不適なのです。

引用元:rakuten.co.jp
ビジネスシーンでは基本シルバー系(無色ともいえる)のシンプルなデザインを選ぶのが安心ですね。

引用元:cuff.jp
物差し型という、これまた面白いデザインのカフスです。付き合いの長いパートナーとの打合せであれば、これぐらいの遊び心はOKなのではないかなと思います。

引用元:dalvey.com
色味があるタイプは、ネクタイやスーツの色と合わせるのが定番。カフスの色自体も2色以内(白と銀色を含めて)にするのが過剰にならすいいと思います。

宝石のような装飾があるタイプなどは、パーティ用と上手に使い分けましょう。

ちなみに葬祭での着用は、デザインを問わずカフス着用自体がNGです。

カフスを着用できるシャツの袖の種類

次はカフスが着用できるシャツの種類。より厳密には、カフスが着用できる袖デザインの種類について解説していきます。

カフスを着用できる袖の種類は主に3つ。

  • テニスカフス
  • ダブルカフス
  • コンバーチブルカフス

です。
カフスを着用できるシャツは主に3種類「テニスカフス」「ダブルカフス」「コンバーチブルカフス」

さくっと、それぞれの特徴をおさえておきましょう。

最も正式なカフス専用の、テニスカフス

カフスを留めるための穴だけが開いている袖を「テニスカフス」と呼びます。カフスを着用できる袖の中で、最もフォーマルな物です。

二重構造の立体感がエレガントな、ダブルカフス

カフスを留める穴だけが開いているのはテニスカフスと同じですが、着用の際二つ折りにしてボリュームを出すタイプを「ダブルカフス」と呼びます。

袖口にボリューム感が出るためエレガントさがUPします。

ボタンでもカフスでも留められる、コンバーチブルカフス

普通のシャツと同じようにボタンでも留められてカフスも着用できる、つまり切り替えができるタイプを「コンバーチブルカフス」と呼びます。

おすすめカフス6選

ここからはオススメのカフスを紹介していきます。
実際に購入するときの参考にしてみて下さいね。

※各商品の価格は2020年12月11日時点でのものとなります。

初カフスにおすすめ! ビジネスでも安心して使えるシンプルデザイン

参考価格:1,500円(税込み)
引用元:rakuten.co.jp

「失礼にならないだろうか……」という不安がどうしてもついて回るビジネスシーンでもあんしんして着用できるシンプルデザインのカフスです。
着用しやすいスウィブル式なので、その点も安心!

主張したいワケでもないけれど、ちょっと普段よりもお洒落してみたい方は是非お試し下しくださいませ。

カフスのタイプ スウィブル式
楽天市場で
詳細を見る
1,500円

Yahoo店で
詳細を見る
1,500円

ビジネスから結婚式まで使える、ハイクオリティなシルバーの質感

参考価格:23,100円(税込み)
引用元:cuff.jp(Cuff.jp)

純度90%を超えるスターリングシルバーのクオリティを活かした、極めてシンプルなデザインのシルバーカフスです。

ビジネスシーンから結婚式まで幅広いシチュエーションで、コーディネートのグレードをUPしてくれますよ。

カフスのタイプ スウィブル式
素材・特徴 スターリングシルバー(銀合金)
web本店で
詳細を見る
23,100円

袖口に、シックな黒瑪瑙(くろめのう)光沢を。

参考価格:3,300円(税込み)
引用元:cuff.jp(Cuff.jp)

黒系パワーストーンとして有名な「ブラックオニキス」をはめ込んだラウンドカフスです。

黒瑪瑙(くろめのう)なので一応宝石の一種ではあるのですが、見ての通り、大人らしい落ち着きのある印象なので最大の特徴。
ブラックスーツとの相性も◎です。

いわゆる魔除けのパワーストーンなので、ゲン担ぎをしてみたい方にはオススメです。

カフスのタイプ スウィブル式
素材・特徴 ブラックオニキス(黒瑪瑙:くろめのう)
楽天市場で
詳細を見る
3,520円

web本店で
詳細を見る
3,300円

タイガーアイ(虎眼石)そのものをカフスとして身に着ける満足感

参考価格:4,710円(税込み)
引用元:cuffs-kobo.com(Kamakura Cuffs-kobo)

古くよりアクセサリーに加工されてきた、タイガーアイ(虎眼石)の固定型カフスです。

“イマイチ着脱の利便性に欠ける固定型カフス”が現在まで生き残っている理由の1つが、コレ。タイガーアイを削ってカフスにしているため、金属パーツなどの不純物(?)が一切ない純度100%です。

滑らかな指ざわりを楽しめるのは、固定型の大きなメリットといえますね。

カフスのタイプ 固定型
素材・特徴 タイガーアイ(虎眼石)
web本店で
詳細を見る
4,710円

他の宝石で作った
固定型カフスを見る

直径2センチに歯車のロマンを詰め込んだ、時計ムーブメントカフス

参考価格:30,250円(税込み)
引用元:rakuten.co.jp

時計の内部機構を再現したようなデザインのカフスです。
歯車やバネの組み合わせなどが成功に再現されています。

時計好きな方、特に機械式のアナログ感・アンティーク感が好きな方にオススメです。

なお、ローターを模した半円形パーツは回転しますが、それ以外の歯車などは動きませんので、予めご了承を。

カフスのタイプ スウィブル式
素材・特徴 ステンレススティール製
楽天市場で
詳細を見る
30,250円

amazonで
詳細を見る
30,250円

【宮内庁御用達】創業100年の技術・歴史を身近に感じられる、山田平安堂の漆カフス

参考価格:41,800円(税込み)
引用元:yamada-heiando.jp

創業100年を超える歴史を持つ「漆器 山田平安堂」の漆(うるし)カフスです。

粗い金粉を蒔いた上に、漆を重ねて磨き上げる伝統技法で仕立てられており、その質感は宝石そのもの。

和アイテムや漆器に興味がある方はぜひ、チェックしてみてくださいね。

カフスのタイプ スウィブル式
素材・特徴 漆塗×スターリングシルバー(銀合金)
楽天市場で
詳細を見る
41,800円

web本店で
詳細を見る
41,800円

あとがき

以上、カフスの基本知識とおすすめ商品について紹介・解説しました。
参考になりましたでしょうか?

普段のスーツスタイルをワンランク上のエレガントさで演出してくれる「カフス」。

理想のカフスを探してみて下さいね。

『紳士のシャツ』編集部の玄木がお送りしました。
ではでは。