
ビジネススタイルのカジュアル化が進む昨今、様々な方法でスーツのドレスダウンが試みられています。
ノーネクタイ。
ビジネススニーカー通勤。
肩パットや芯地のないジャケット。
など選択肢は多種多様。
そんな中で、しっかりとネクタイを締めつつ、肩の力を抜いた印象を演出できるのが「ニットタイ」です。
それこそ普段のスーツにニットタイを合わせるだけでも、ほどよく崩したお洒落な印象ができ上がります。

今回は「ニットタイ」にフォーカスして、選び方やおすすめ商品の紹介・解説をしていきます。
「素材とか形とか、何がおすすめ?」
「ニットって、セーターとかと同じ生地でしょ? 仕事で使えるもんなの?」
「セーターと同じ生地ってことは秋冬専用?」
そんな悩みをお持ちの方のお手伝いができれば幸いです。
CONTENTS
ニットタイとは?
ニットタイとは、その名の通り、ニット素材(編み生地)を使って作られたネクタイのことです。
一般的なネクタイとは、素材というよりも生地の構造が根本的に違っていて、より柔らかく伸びやすく、ざっくりとした印象になっているのが特徴です。

セーターやマフラーと同じ編み生地なので「秋冬専用?」と思われがちですが、素材を選ぶことでオールシーズン着用できるアイテムです。

ニットタイの選び方
次はニットタイの選び方を解説します。
ニットタイを選ぶときのポイントは大きく3つ
・形
・柄
・素材
です。
1つずつ解説していきますね。
形は、万能な「大剣」とカジュアルな「スクエアエンド」の二択
ニットタイと聞くと、写真のような「先端が四角いタイプ(スクエアエンド)だけなのかな」と思う方も多いのですが、ニットタイにも一般的なネクタイと同じ三角端(大剣)があります。

使い分けるポイントはカジュアルさ。
スクエアエンドの方がカジュアルなので、より肩の力を抜きたい(抜いても平気)なシーンでおすすめ。
一方の大剣は、ビジネスシーンでニットタイを着用したいときにピッタリです。

柄は「無地」「ボーダー」「ドット」がおすすめ

ニットタイの柄で一番使いやすいのは、やはり「無地」です。もっとも、無地でもニットの生地感があるため、それでも十分カジュアルなことを忘れてはいけません。
ニットタイを着用した上で、もっとお洒落な柄を楽しみたい場合は、ボーダーや小さなドット柄がオススメです。
どちらもスーツに合わせることは出来ますが、外部パートナーと同席する場合は、相手との付き合いの長さなどを考慮したいところではあります。

素材は、季節感に合わせて選びたい

「“ニット”タイ」ということで、なんとなく秋冬専用なイメージがあるニットタイなのですが、アイテムとしては春夏秋冬オールシーズン着用できます。
ただ、その際もできれば季節感に合わせて「素材」を選びたいところ。
ここでは季節ごとにオススメの素材を紹介していきます。
【通年用】光沢のある、シルク
とにもかくにも季節を問わず着用したい場合は、シルクがおすすめです。
一般的なネクタイと比べると、ツヤや光沢が出にくいのですが、素材(繊維)自体にはツヤ&光沢があるので、遠めだと上品な美光沢を楽しむことができます。
【秋冬用】あたたかい印象が出る、ウール
秋冬シーズにピッタリの素材を選ぶのであれば、ウールがおすすめ。厳密な話をすると、ウールもシルクと同じように通年素材なのですが、一般的な認知度や、そのあたたかみのある生地感を合わせるのであれば、やはり秋冬がベストです。
【春夏用】さらっと爽やかな、コットン
春夏に合わせる素材ならコットンがおすすめ。コットンと聞くとシワが気になるものですが、ニットタイは「編み物」であるため、非常にシワになりにくい特徴があります。

ニットタイの保管方法
ネクタイの保管方法といえば、
・丸める
・吊るす
・平置く
の3つが定番ですが、ニットネクタイの場合、吊るすのはNG。セーターと同じように自重で伸びてしまうためです。折シワのつきにくさを考えると、少々スペースが必要になりますが、平置きがベストと言えますね。
ニットタイの結び方
ニットタイは厚みがあるため、結び目が小さくなる「プレーンノット」がおすすめ。
・・・ではあるのですが、生地の密度が低いニットタイは、結び目を強く締めれば締めるほど結び目がどんどん小さくなってしまいます。
そのため、慣れない内は結び目が大きくなる「ウィンザーノット」や「セミウィンザーノット」「ダブルノット」がおすすめだったりもします。
どうやっても結び目が小さくなり過ぎてしまう人は、ぜひ試してみて下さいね。
おすすめニットタイ5選
ここからは、おすすめのニットタイを紹介・解説していきます。
実際に購入するときの参考にしてみてくださいね。
※各商品の価格は2020年11月26日時点でのものとなります。
カジュアル×ツヤ感の使いやすいシルクニットタイ
素材もシルク00%なので、いわゆる一般的なニットタイよりもドレス感が高く、スーツとの相性も抜群です。
「やっぱり先っちょが四角いのは、落ち着かない」という方にオススメのニットタイですね。
ニット生地の組成 | シルク 100% |
お手軽価格のポリエステルニットタイ
ポリエステルのネクタイは、緩みやすく締めにくい現実があるのですが、ニットタイは生地の摩擦率が高いため、そこまで苦労せずとも綺麗に締めることが出来ます。
ニット生地の組成 | ポリエステル 100% |
起毛系ジャケットに合わせたい、ウールニットタイ
ウール素材なので、みためも非常に柔らか。
もしお手持ちのシャツやジャケットに「起毛系」のアイテムがあれば、それらと合わせることで統一感UPです。
ニット生地の組成 | ウール 100% |
細斜ストライプのコットンニットタイ
ストライプの幅も非常に細いため、ビジネスシーンでも着用可です。
ニット生地の組成 | コットン 100% |
クールビズにピッタリなCOOLMAXニットタイ
半袖スタイルだけどタイドアップしたときにピッタリですね。
ニット生地の組成 | コットン 50%、ポリエステル(coolmax) 50% |
あとがき
以上、ニットタイの選び方とおすすめ商品を紹介・解説しました。
参考になりましたでしょうか?
キチッと決まったスーツスタイルをほどよく崩してくれるニットタイで、より“こなれたデキるビジネスマン”を演出してみて下さいね。
『紳士のシャツ』編集部の玄木がお送りしました.
ではでは。