皆さん、こんにちは。
『紳士のシャツ』編集部の玄木です。
近年のキャッシュレス化やミニマル思考を受け、財布を始めとした外出時の荷物サイズはどんどん小さくなってきました。
私自身も、「財布を持ち運ぶためだけに、ショルダーバッグをかけていた」ような時期もありましたが、それも遠い昔の話。
最近は、小さい財布をお尻のポケットや内胸ポケットに入れ、それで事足りてしまうぐらいです。
そういうワケでして、「ミニ財布」なるアイテムの需要と人気は、男女を問わず今後も伸び続けていくのだろうなぁと思う今日この頃です。
今回は、そんな「ミニ財布」にフォーカスしまして、色々なブランドの商品を調べてみました。
「おすすめのブランドは何?」
「ミニ財布に興味があるけど、どんなのを買えばいいのかイマイチ分からない」
そんな皆さんの手助けになれば幸いです。
ミニ財布でこだわりたい3つのポイント
ミニ財布と一口にいっても数は膨大です。
そのため漠然と紹介すると逆に混乱してしまうと思いまして、今回「買うならこういうタイプかな(そうに違いない)」という独自基準を3つ、設けさせて頂きました!
- 独立した収納スペース(ポケット)が2つ以上ある
- 素材や仕立てのクオリティが高い[例:天然皮革を使用している]
- 有名ブランドとしての拍がある(ブランドロゴがアクセントに効いていると尚よし)
これらの3要素は、ミニ財布がミニであるために感じやすい弱点、
「使いにくさ」
「チープさ(安っぽさ)」
をカバーするためのものです。
「……あれ? これだったら普通の財布で良くないか?」となってしまっては、本末転倒。
ミニ財布の良さを最大限引き出すためにも、「最低限の収納力」「物としてのクオリティ」「ブランドとしての拍」という3点に、こだわっていきたいと思います。
“定番ミニ財布”と“高級ミニ財布”の相場は?
さて、ブランドや商品を紹介する前に、ざっくりとミニ財布の相場について触れておこうと思います。
ミニ財布の相場は、15,000~30,000円が“定番ブランド”の価格帯。30,000円以上が“高級ブランド”の価格帯といったところ。
ミニ財布は、必要になる素材の面積が他のアイテムに比べて圧倒的に少ないのが特長です。何せミニですから。
そのため、バッグや長財布だと何十万、何百万する高級ブランドでも、ミニ財布なら7、8万円で収まっていることも少なくありません。勿論、決して安いワケではないのですが。
欲しいけど手が出せない“憧れのブランド”を購入するキッカケとしても、ミニ財布は結構オススメと言えますね。
おすすめメンズミニ財布ブランド15選
ここからは、おすすめのメンズミニ財布ブランドを紹介していきます。
実際に購入するときの参考にしてみてくださいね。
※各商品の価格は2021年3月5日時点でのものとなります。
鞄メーカーの技術力×現代的なデザイン|ポーター(PORTER)
『ポーター』は、日本の鞄メーカー・株式会社吉田(愛称:吉田カバン)が展開するブランドです。
日本の鞄職人を絶やさないという創設者の想いは今も紡がれ、日本国内の様々な工場・工房と提携して日本のものづくりを続けています。そのため、実は吉田カバン自体は自社工場を持っていなかったりします。
▼おすすめ財布のポイント
穏やかな波を思わせる型押し(水シボ)を施した、ミニ財布です。
ブランド名を入れたオリジナル金属プレートや、オリジナルの内装生地など、アイコニックな一品に仕上がっています。
価格帯も丁度良くギフトとして選ばれることも多い人気シリーズですよ。
ブランド名 | ポーター(PORTER) |
創業78年!! クロコダイルレザー専門ブランド|池田工芸
『池田工芸』は、日本国内最大級のクロコダイルレザー専門ブランドです。
昔ながらの加工方法やオリジナルの金具製作など、全てはクロコダイルを美しく見せるため。宝石のように美しく、そして、“ふっくら”とした立体感を与えるグレージング(磨き加工)は、多くのクロコマニアを虜にしています。
▼おすすめ財布のポイント
宝石のように磨かれたレザーを使用したミニ財布です。レザーは、大手メゾンにクロコレザーを提供しているクロコ農場から仕入れた日本国内最高級。他にもオリジナルの引手金具や、真鍮(しんちゅう)製のファスナーなど、極めて高いクオリティーの素材を手のひらサイズに収めた満足感の高い一品です。
ブランド名 | 池田工芸 |
リーズナブルな日本製財布が欲しいときの選択肢|キプリス(CYPRIS)
“一生愛せる本質的価値のあるものづくり”を理念に掲げる『キプリス』は、日本のレザーグッズブランドです。ブランド名の由来は、自然界で最も美しいとされる「キプリス・モルフォ蝶」。
高いクオリティにも関わらず手が出しやすい価格設定がされているのが特徴です。
▼おすすめ財布のポイント
「キャビアシボ」と呼ばれる細かな型押しが特徴的なミニ財布です。
お札のホールド感をキープしたまま、仕切りやパーツ数を減らすことで、一般的な札入れ厚みである25ミリより更に薄い20ミリを再現しています。
ブランド名 | キプリス(CYPRIS) |
ベタ張り技術を駆使して、薄さとタフさを両立!!|メゾンドヒロアン(MAISON de HIROAN)
1906年創業の『ヒロアン』は、日本のレザーグッズブランド。繊維方向の異なる薄い生地を張り合わせる「ベタ張り」を始めとした、技術を追及し続け、極めて薄くてスマートなのにタフという製品を手掛けています。
▼おすすめ財布のポイント
キップレザー(牛革)とゴートレザーをベタ貼りした生地で仕立てたミニ財布です。
使うほど柔軟性やしなやかさが増す一品です。
ブランド名 | メゾンドヒロアン(MAISON de HIROAN) |
本物の美しさは経年変化の中に|IL BISONTE(イルビゾンテ)
『イルビゾンテ』は、「時間の経過とともに変化していく本物の美しさ」そして「安心できるラグジュアリー」を掲げる、イタリアのラグジュアリーブランドです。
▼おすすめ財布のポイント
経年変化が楽しみになる三つ折り財布です。イルビゾンテの財布を選ぶのであれば、王道ブラックよりも、将来的に美しいアメ色になる、ヌメ色のウォレットを選びたいところ。悩ましいですね……
ブランド名 | イルビゾンテ(IL BISONTE) |
4人の英国王族から拝命したロイヤルワラント|スマイソン(Smythson)
『スマイソン』は、1887年に創業したイギリスのレザーグッズブランドです。創業から現在に至るまで、計4つ(4人の英国王族から)ロイヤルワラントの称号を贈られた歴史を持ちます。
▼おすすめ財布のポイント
1908年にスマイソンが発売した、人気手帳シリーズ「パナマ」のデザインをウォレット化したミニ財布です。
軽さと質感が美しいクロスグレインレザーが特徴です。
ブランド名 | スマイソン(SMYTHSON) |
馬具メーカー時代から紡ぐ、ブライドルレザーのノウハウ|ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox)
『ホワイトハウスコックス』は、1875年創業時には品質の高い馬具メーカーとして、今日は耐久性の高いブライドルレザーを操る老舗として知られる、イギリスのブランドです。
▼おすすめ財布のポイント
耐久性の高いブライドルレザーを使用したミニ財布です。視認性や出し入れのしやすさにこだわりつつ、財布として最低限の収納力を搭載しています。
ブランド名 | ホワイトハウスコックス(Whitehouse Cox) |
一人の女性から世界中に広まった世界観|フェリージ(Felisi)
『フェリージ』は、一人のイタリア女性の趣味から世界中に広がった、イタリアの老舗ブランドです。
創業以降素材選びに一際こだわり続けるブランドの1つで、最高峰のタンナーによる植物由来の伝統的製法をもって鞣(なめ)したレザーを採用しています。
▼おすすめ財布のポイント
「コロコロ」という愛称で親しまれる、フェリージの定番モデル3500……をミニ財布サイズにコンパクト化したモデルです。2連のジャバラポケットや中身を確認しやすい構造など、元祖コロコロの使い勝手の良さはそのままに仕上がっていますよ。
ブランド名 | フェリージ(Felisi) |
時代で変わる人々のニーズに応え続ける老舗|dunfill(ダンヒル)
『ダンヒル』とはイギリスの老舗ブランド。馬具メーカーとして開業して以降、オープンカー用のゴーグル、レザーグッズ、メンズスーツ、ネクタイなどなど非常に幅広いジャンルを扱ってきました。タバコや葉巻も扱ったこともあり、いずれも有名な製品として愛されています。
▼おすすめ財布のポイント
スタンダードなデザインに、メタルプレート(ブランドネーム入り)がアクセントが効いた上品なミニ財布です。
コンパクトなサイズ感に、お札と小銭、カードを収納できる機能性を詰め込んであります。
ブランド名 | ダンヒル(dunhill) |
イントレチャートの代名詞|ボッテガヴェネタ(BOTTEGA VENETA)
『ボッテガヴェネタ』は、イタリアを代表するラグジュアリーブランドです。今でこそ多くのブランドで見られる「冊切りレザーを丁寧に編み上げる技法」イントレチャートを編み出したブランドとして、多大な影響を与えました。
▼おすすめ財布のポイント
ボッテガヴェネタのトレードマークである「イントレチャート」を採用したミニ財布です。ブランドロゴの箔押しやメタルプレートのような強いアクセントはありませんが、イントレチャートの美しさは冠婚葬祭の場に適するほどフォーマルであるのが最大の特徴と言えますね。
ブランド名 | ボッテガヴェネタ(BOTTEGA VENETA) |
パンク風ラグジュアリー|ジミーチュウ(JIMMY CHOO)
『ジミーチュウ』は1996年イギリスにて始まった、ラグジュアリーブランドです。数あるラグジュアリーブランドの中でも、「ロック」「パンク」といった強い個性を上手に採り入れているのは、『ヂミーチュウ』をおいて他にないでしょう。
▼おすすめ財布のポイント
ジミーチュウの象徴ともいえる「スタースタッズ」を散りばめたミニ財布です。スタッズの量が、長財布などと比べると少ないため、パンクテイストも少々控えめ。その分、より持ちやすい印象になっていますね。
ブランド名 | ジミーチュウ(JIMMY CHOO) |
“イタリアのエルメス”とも称賛されるプロダクト|ヴァレクストラ(Valextra)
『ヴァレクストラ』は、1937年のイタリアで誕生したブランドです。ブランドの特徴は、装飾に頼らない「純粋な物としての美しさ」。
ただただ、ひたすらに「素材の良さを最高の技術で表現する姿勢」は、イタリアのエルメスと形容されることもあるほどです。
▼おすすめ財布のポイント
ブラックレザーにゴールド確認という、実に王道リッチなデザインのファスナーミニ財布です。
ブランドロゴをアイテムに入れないことで有名なヴァレクストラですが、カードポケットの切込みでイニシャルの「V」を表現するのは、なんとも粋。細部にこだわるヴァレクストラらしいと言えますね。
ブランド名 | ヴァレクストラ(Valextra) |
マドリード発のスペイン王室御用達|ロエベ(LOEWE)
『ロエベ』は、1892年のスペイン・マドリードで始まったレザーブランドです。ファッションブランドとして有名ですが、元々はレザー製品を扱う工房でした。
スペイン王室から王室御用達の称号を拝命した歴史を持ち、現在は、スペイン国内に留まらず、世界に向けて新たなアイテムを発信し続けています。
▼おすすめ財布のポイント
ロエベのアイコンバッグシリーズ「パズル」のデザインを採用した、ミニ財布です。
幾何学的な模様が実に個性的ですが、ベースカラーは落ち着きのあるブラウンなので、いわゆる悪目立ちすることなく上品なアイテムとして活躍してくれます。
ブランド名 | ロエベ(LOEWE) |
ひねりの効いたクラシック|ポールスミス(Paul Smith)
『ポールスミス』は、クラシックなデザインに遊び心を1つ加えるという「ひねりの効いたクラシック」を追及する、イギリスのファッションブランドです。
品がありながらウィットに富んだデザインが多く、ビジネスシーンで愛用する人も少なくありません。
▼おすすめ財布のポイント
デザインや構造は非常にシンプルな三つ折り財布。エッジに配置されたマルチストライプの遊び心が実にポールスミスらしいと言えますね。
内装には暗めのボルドー系をもってくるなど、配色としては実にクラシックです。
ブランド名 | ポールスミス(Paul Smith) |
“モードの帝王”と“モードの革命児”が作り上げたもの|サンローラン(SAINT LAURENT)
“モードの帝王”イヴ・サンローラン氏が立ち上げ、“モードの革命児”エディ・スリマン氏がバトンを受け取った、ファッションブランド『サンローラン』。
シンプルでスタイリッシュなデザインに、上品なシルバーアクセント(箔押し、メタルロゴ etc.)を入れることで、格式高さを演出してくれるアイテムを発信しています。
▼おすすめ財布のポイント
YSLのメタルロゴがドーンと存在感を出しているミニ財布です。ブラックとシルバーのコントラストで見逃しやすいのですが、実はレザーにはクロコっぽい型押しがさり気なく施されており、パッと見たときと凝視したときとで印象が変わるよう仕上げられています。
ブランド名 | サンローラン(SAINT LAURENT) |
あとがき
以上、おすすめミニ財布のブランドとモデルを紹介しました。
参考になりましたでしょうか?
キャッシュレス化の波に合わせてミニ財布を手に取るのか、憧れのブランドへの第一歩としてミニ財布を手に取るのか、それは皆さま次第。
ぜひ、皆さんの理想に近いミニ財布を見つけて、より快適かつお洒落スタイリッシュな日々を過ごしてくださいね。
『紳士のシャツ』編集部の玄木がお送りしました。
ではでは。