「リーガルってよく聞くけど、どんなブランドなの?」
「靴の種類が多くて、どれを選べばいいのか分からない」
「有名なブランドってことは、好みだけで選んでも大丈夫?」
みなさん、こんにちは。
『紳士のシャツ』編集部の大山です。
みなさんは「リーガル(REGAL)」という革靴ブランドを、知っていますか?
リーガルは、国産革靴の定番と言われるほど、人気と知名度のある革靴ブランドです。
上質・長持ち・高コスパな革靴を仕立てるので、革靴初心者にもオススメ。
非常に幅広い層の日本紳士から指示を集めています。
今回の記事では、そんなリーガルブランドの特徴を解説しつつ、おすすめのリーガル革靴を紹介したいと思います。
「リーガルが“すごい有名”……ってことだけは、知っている」
「友人から勧められたので、よく知らないまま購入を検討している」
今回の記事が、そんな方々の参考になれば幸いです。
1.「リーガル」って、どんなブランド?
創業から100年以上続いている、リーガルの靴づくり。
生産コスト削減のため、生産拠点を海外へ移すブランドやメーカーも多い今日。リーガルは「物と想いを一緒に届けたい」という理念の許で、現在も多くの革靴を国内自社工場で仕立てています。
そんなリーガルの特徴をまとめてみました。
1-1.伝統と革新を柔軟に採り入れる靴づくり

リーガルの特徴の1つ目は、伝統と革新を柔軟に採り入れる姿勢にあります。
「クラシック革靴としての価値観」と「毎日の足元を任せる便利さ・快適さ」の両取りをしていくリーガル。長く支持を集めてきた理由が、垣間見えますね。
伝統のグッドイヤーウェルト製法


グッドイヤーウェルト製法とは、高級革靴の代名詞とも呼ばれる伝統的な製法のこと。
高度な技術と繊細な工程が要求されますが、リーガルはこのグッドイヤーウェルト製法を革靴つくりに採用しています。
グッドイヤーウェルト製法で仕立て靴は、他の製法の靴に比べて丈夫に仕上がるため、「足を守る」という靴本来の役割を最も堅実に遂行してくれるのです。
革新のGORE-TEX®ファブリクス

リーガル革靴の多くに採用されている素材の1つに「GORE-TEX®ファブリクス」があります。
GORE-TEX®ファブリクスとは、ゴア社が生産している機能系生地素材のこと。
防水性(水滴を通さない)と透湿性(水蒸気は通す)を併せ持っているため、「雨では濡れない。汗ではムレない」という素晴らしい履き心地を実現してくれるのです。
ちなみに、GORE-TEX®ファブリクスは、革の下(裏側)に差し込まれています。
革自体が特殊だったり、特殊コーティングされていたりするワケではないので、一般的な革靴と同じようにクリーム塗布&ブラッシングをしてOKです。
1-2.抜群のコストパフォーマンス

「デイリーで履く革靴の相場は3~5万円ぐらいが妥当」と言われることもある革靴界隈。
その中でリーガルは、
- 日本国内の自社工場で生産
- 手間がかかる昔ながらの製法を採用
などなど、価格高騰の条件がそろっているにも関わらず、多くの革靴を3万円台で販売。MEN’S EXなどの雑誌で特集されるたびに「相変わらず驚異的なコスパだよね」と評価されています。
1-2+α.力の入れ所・抜き所を解っている
リーガル革靴のコストパフォーマンスが高いその秘密。
それは、“力の入れ所”を見極めた生産体制にあります。
革靴のクオリティに直結するアッパー(足の甲を包む部分)の革などには上質なレザーを惜しみなく採用。その一方で、目立たないヒールの一部にリサイクルレザーを採用したり、内部の金属パーツを同強度&低コストのプラスチックに交換したりと、絶妙なコスト管理を徹底しているのです。
そのためリーガル革靴は、「いい革靴」という評価だけでなく、「工業製品として正しい」「合理的」という評価を受けることもあるんです。
1-3.ブランドはアメリカ生まれ。技術は日本生まれ

今日まで続くリーガルの革靴を仕立てる技術は、1902年から脈々と受け継がれてきたものです。
一方で、『リーガル (REGAL)』というブランド自体は、1880年のアメリカ・マサチューセッツ州にて誕生しました。
国産高級革靴の代名詞とされることもあるリーガル。
ブランド自体の生まれは、実はアメリカなんです。
リーガルが日本に上陸したのは1961年のこと。その際に紳士靴の生産を任されたのが、既に半世紀以上も靴づくりを続けていた日本製靴株式会社(現・リーガルコーポレーション)でした。
現在は社名をリーガルコーポレーションと改めた日本製靴株式会社によって、靴づくりだけでなく、ブランド全体のかじ取りが行われています。
2.リーガルの革靴を選ぶときに注目したいポイント
さて、ここからは実際にリーガルの革靴を選ぶ時に、注目したい以下のポイントを紹介していきます。
- 革靴のデザイン
- ソールの種類
- 搭載されている機能・テクノロジー
購入した後で「……あれ?」なんてことにならないよう予め確認して、理想に近い革靴を探してくださいね。
【注目ポイント01】革靴のデザイン
まず注目したいのが革靴のデザイン。
革靴には、つま先にW字の模様があるもの、逆に装飾がなくつるっとしているもの、金属バックルがあるものなど、様々なデザインがあります。
そして気を付けないといけないのが、革靴にはデザインに応じたTPOがあるということ。
「好きなデザインを選んどけばOK!」というワケにはいかないのです。

皆さんは、どのシーンで履く革靴を探していますか?
ビジネス専用ですか? 結婚式や葬祭での着用も考えていますか?
上の図表を見た上で、適切なデザインの革靴を選んでくださいね。
内羽根と外羽根の違い
近年、ファッションやスーツスタイルのカジュアル化が進んでいることもあって、そんなに気にされなくなっている……でも大切な要素の1つに、「革靴の羽根」があります。
靴ひもを結ぶタイプの革靴は、羽根(ひもを通す穴があるパーツ)の仕様によって「内羽根の革靴」と「外羽根の革靴」に分類できます。

このように(↑)、羽根の縫い付けられ方が違っているのです。
内羽根は側面とつま先側が縫われていて、外羽根は側面のみが縫われている、という違いがあります。
羽根の違いは見た目の違いだけに留まらず、以下のような違いがあります。
≪内羽根の特徴≫
英国王室の宮廷靴にルーツがあるフォーマルな仕様。結婚式や葬祭に相応しいのはコッチの形。
構造上の問題で、足の甲が高い人は「靴ひもをゆるめてもフィット感が得られない」といったことが起こる。
≪外羽根の特徴≫
軍靴にルーツがあるカジュアルな仕様。本来なら結婚式や葬祭などの席で着用するのはマナー違反。
一方で、足の甲が高い人でもフィット感が得やすいという特徴がある。実用性(着脱や履き心地)を優先した軍靴らしい一面が垣間見えます。
【注目ポイント02】ソール(靴底)の種類

リーガルが靴づくりに採用している靴底の種類は主に2つ。
革で作られた「伝統的なレザーソール」と、合成ゴムで作った「滑りにくいラバーソール」です。
基本的に、ソールの種類にTPOはありません。
そのため、“クラシックな革靴”にこだわりが無ければ、比較的安くて滑りにくいラバーソールを選んでおけば問題はないでしょう。
レザーソールとラバーソールの違いをより詳しく解説すると、以下のようになります。
革靴の王道。クラシックな「レザーソール」

天然皮革を用いた靴底です。
おろして直ぐは固い履き心地なのですが、徐々に足に馴染んで変形していくため、履き込むほど“唯一無二の相棒”として育っていきます。
革なので通気性に優れているのもポイントの1つですね。
一方で、雨の日がとにかく苦手。
濡れた地面で走ろうものなら、コメディ映画のように大転倒することも本当にありえます。
また、この後紹介するラバーソールと比べると、天然皮革を使っているためどうしても価格が高くなりがちです。
革靴の天敵・雨を克服した「ラバーソール」

合成ゴムを用いた靴底です。凹凸の加工がしやすいため、雨で濡れた地面に対しても強いグリップ力を発揮してくれます。
レザーソールと比べて価格を安いこともあり、正直なところ、革靴にこだわりがないのであれば、ラバーソールで大丈夫だと思います。
デメリットとしては、要するにゴム板なので、通気性はほぼゼロなことが挙げられます。
【注目ポイント03】搭載されている機能・テクノロジー

リーガルの革靴の多くは、GORE-TEXを始めとした技術・素材を採用することで、更なる履き心地を目指しています。
GORE-TEX以外にも、採り入れている技術がありますので、後ほど商品を紹介するときに個別に解説していきます。
【デザイン別】リーガルのおすすめ革靴20選
ここからは、おすすめのリーガル革靴を紹介していきます。
今回紹介する革靴は全部で20モデル。
それらをデザインごとに、着用OK/NGを交えてご紹介していきます。
「この革靴は結婚式で履いても大丈夫?」や逆に「結婚式で履きたいデザインが欲しい」といったときの目安にしてもらえれば嬉しいです。
下のイラストをタッチ/クリックすると該当するデザイン革靴に移動します。
ここからは、上でご紹介した7種類・20選のリーガルおすすめ革靴を一足ずつ紹介していきます。
万能のストレートチップ
「ストレートチップ」は、靴前部に「横一文字」の切り返しがあるデザインの革靴です。革靴として最上級のフォーマルさを持っているため、ビジネスとフォーマル、そしてカジュアル。あらゆるシーンに対応可能です。
万能ストレートチップをリーガルらしさ100%で

お家芸のグッドイヤーウェルト製法と機能素材を投入した、リーガルらしいモデルといえます。
サイズ感に影響しない範囲で靴の全長を短く調整し、アウトソールに僅かな厚みを持たせているため、ドレス感と重厚感の両立に成功しています。
ちなみにGORE-TEXは、写真で見えるレザーの下(靴の内側)に仕込まれる構造になっています。レザー自体はあくまでも天然皮革です。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | GORE-TEX(雨を弾きつつ、足ムレ対策してくれる機能素材) |
リーガル入門or革靴入門にピッタリな一足

靴をおろして直ぐ、柔らかい履き心地を楽しめることから、リーガル初心者(もしくは革靴初心者)にピッタリなモデルです。
吸水速乾に優れた「COOLMAX®」をライニングに採用しているので、さらっと快適な履き心地をキープしてくれるのも嬉しいポイント。
ただし、グッドイヤーウェルト製法を採用した他のモデルに比べると、靴の丈夫さが比較的劣る一面も。
加えて、履き込むほど靴が足に馴染んでくる“革靴を育てている感”も弱めであることを忘れてはいけません。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | セミマッケイ製法(おろして直ぐ柔らかい履き心地が楽しめるが、少々耐久性が低い) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | COOLMAXのライニング(ベタつき防止機能で、さらっとした履き心地をキープ) |
「親指周りがいつも窮屈!」だった人にオススメな1足

親指が長いタイプの足との相性がいい「オブリークラフト」仕様なため、そのシルエットは他のモデルよりもワイドな仕上がりに。
外羽根である以上、結婚式や葬祭などのフォーマルな席では着用できませんが、ビジネスシーンなどではまったく無問題。
この一足で、普段のお仕事の生産性がUPしたら幸いです。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | オブリークラフト(親指が長い足のタイプにピッタリの形状) |
無駄な装飾を省いた、シンプルなプレーントゥ
「プレーントゥ」は、つま先(靴前部)に装飾がないシンプルなデザインの革靴です。
1つ前のコンテンツで紹介している「ストレートチップ」と同等のフォーマルさを持ち、内羽根と外羽根を問わずフォーマルな席での着用が認められています。
昭和44年からずっと愛されている、リーガルビジネスシューズの顔

高級感があって通気性がよい天然皮革のアッパーと、滑りにくいゴムソール。それらを、履き込むほど足に馴染んでくる「グッドイヤーウェルト製法」で仕上げた実に合理的な一足です。
ちなみに、リーガルが革靴のソールに合成ゴムを採用したのは、この2504が初。リーガルブランドにとっても特別な存在なんです。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | 昭和44年から続くロングセラー |
クラシックテイストのプレーントゥが欲しい紳士へ

天然皮革で足を包んだときの通気性&吸湿性は流石の一言。
ゴムソールの合理性&利便性には代えられない価値観を追い求めずにはいられない紳士の皆様は是非、お試しください。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | ※リーガルショップでのみ販売しているオリジナルモデル |
高い職人技が要求される、エレガントな一足

ホールカットとは、かかと以外に継ぎ目がないシンプルなデザインの革靴のこと。「革靴は装飾が少ないほどフォーマルになる」という法則に当てはめると、このホールカット
革を縫い合わせる回数を極力減らし、1枚の革を伸ばし変形させて型に合わせることから、綺麗な一足を仕上げるには高い技術が必要とされます。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール(1回のみ)&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | GORE-TEX(雨を弾きつつ、足ムレ対策してくれる機能素材)、リーガルショップでのみ販売しているオリジナルモデル |
華やかでカントリーな、ウイングチップ
「ウイングチップ」は、つま先(靴前部)にW字の切り返しとブローグ(穴飾り)があるデザインの革靴です。ブローグがある系統の革靴の中で最も華やかなことから「フルブローグ」と呼ばれることもあります。
結婚式や葬祭などフォーマルな席での着用はできませんが、ビジネスシーンの足元に華やかさをプラスしたいときは、これ以上の適役はいません。
今回はブラックカラーを基本にご紹介しますが、ブラウンのウイングチップはまた印象がガラっと変わり非常にカントリーな外見になります。
ドレスとカントリーをバランスよく採り入れた、一足

アッパーとソールとを接着剤で接合する「セメンテッド製法」を採用して製造工程を減らしているため、価格が比較的安く抑えられています。
また、縫製ではなく接着するため、靴底と側面からの浸水に強いのも地味ながら嬉しい特徴ですね。
一方で、他のモデルで採用されている「グッドイヤーウェルト製法」では可能な靴底の修理が、このモデルだとできず、かかとの先っぽを修理交換するのが限界。
内羽根デザインなため大分カジュアルさが抑えられているものの、やはり結婚式や葬祭での着用でNGです。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 合成ソール(スポンジ+ゴム) |
製法 | セメンテッド製法(比較的安価なお値段価格に。実は防水性に富む一面も。革靴を育ててる感は弱い。) |
修理可能箇所 | ヒールトップのみ(地面にふれる部分のみ) |
原産国 | ベトナム |
機能・特徴 | GORE-TEX(雨を弾きつつ、足ムレ対策してくれる機能素材) |
王道クラシックで仕立てられた、ウイングチップ

天然皮革で足を包んだときの通気性&吸湿性は流石の一言。
ゴムソールの合理性&利便性には代えられない価値観を追い求めずにはいられない紳士の皆様は是非、お試しください。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 通気性に富む、伝統のレザーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | リーガルショップでのみ販売しているオリジナルモデル |
お手軽価格なウイングチップモデル

縫い合わせる手間を接着剤で一気に済ませてしまうため、価格を低く抑えることに成功しています。縫い穴からの浸水がないのもさり気なく嬉しいポイント。
このモデルはソールに合成スポンジを採用しているため、よりクッション性の強い歩き心地を体感できるも特徴です。
一方、修理ができないモデルなので、いわゆる“末永いお付き合い”ができる革靴ではありません。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | セメンテッド製法(比較的安価なお値段価格に。実は防水性に富む一面も。革靴を育ててる感は弱い。) |
修理可能箇所 | ヒールトップ(かかとの地面にふれる部分のみ) |
原産国 | カンボジア |
機能・特徴 | 比較的安価なリーガルシューズ |
金属パーツが一味ちがうエレガントを演出する、モンクストラップ
ベルトと金属バックルで締まりを調節する革靴は「モンクストラップ」と呼ばれています。
靴ひもを結ばない革靴の中で最もフォーマルであるとされ、スーツスタイルとコーディネートしても違和感がありません。
本来ならリクルート就職活動・面接の場でも問題はないのですが、金属小物の存在感を「生意気!」と受け取られてしまう可能性があるかも……そのため、止めておいた方が吉かもしれません。
シンプルな表情の中に金属パーツが光るスタイリッシュな一足

靴前部に装飾がないため、「モンクストラップ・プレーントゥ」と呼ぶのがより厳密かもしれません。
非常にフォーマルなモデルなので、ビジネスシーンだけでなく結婚式での着用も可能です。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 通気性に富む、伝統のレザーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | リーガルショップでのみ販売しているオリジナルモデル |
エレガントかつ重厚な印象のモンクストラップ

フロント部分には「横一文字」があるストレートチップタイプを採用。結婚式でも着用可能なフォーマルさを備えています(金属パーツがあるため葬祭はNGです)。
履き心地に影響しない範囲で、靴の全長を短めに調整し、かつソールに厚みを持たせているため、安定感ある重厚さとドレス感の両立に成功しています。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | GORE-TEX(雨を弾きつつ、足ムレ対策してくれる機能素材) |
ウォーカーシリーズから推薦。歩きやすさを追求した一足

ビジネスシーンでも着用は出来ますが、かなりカジュアルな一足であることを忘れてはいけません。
重要な会議、特に外部の人と同席する場では役者不足といえるでしょう。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | クッション性に富んだスポンジ |
製法 | ステッチダウン製法(ウォーキングシューズに頻繁に採り入れられる製法) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | PORON(衝撃吸収クッション)、COOLMAXのライニング(さらっとした履き心地でベタつき防止) |
ジャケパンとの相性がいい、Uチップ
「Uチップ」とは、その名の通り、フロントの飾り生地が「U字」になっているデザインの革靴です。モデルによっては、角ばって「V字」や「凵字」に見えるものもありますが、総じてUチップに分類されます。
ハンティングやゴルフ用のシューズとして発明・販売された歴史があり、羽根の仕様に関わらず、フォーマルな席での着用には向いていません。
ビジネスシーンで着用する際も、スーツよりもジャケパンスタイルとの相性がいいとされています。
循環システムを採用した、Uチップ

合成ゴムソールの革靴は本来、高いグリップ力の代償として通気性を失ってしまいます。しかしこのモデルは、歩行エネルギーを利用して靴内の空気を循環させるという「エアローテーションシステム」が採用することで、通気性を確保しているのです。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | エアローテーションシステム(歩行エネルギーを利用して靴内部を換気。快適さをキープ) |
雨にも強い、おすすめUチップモデル

アッパーの素材は高級感ある天然皮革。ソールは滑りにくい合成ゴム。そして、履き込むほど足に馴染んでいく履き心地になる「グッドウェルトイヤー製法」。革靴とししての価値観と、求められる使いやすさのバランスをとったリーガルらしい一足です。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | GORE-TEX(雨を弾きつつ、足ムレ対策してくれる機能素材) |
普段履きとして愛用する人も多数なローファー
靴ひもや留め具がない革靴(スリッポン)に分類される「ローファー」。
コーディネートしやすいカジュアルテイストな外見と、着脱のお手軽さから、多くの紳士に愛用されているデザインです。
ビジネスシーンで着用するときは、スーツスタイルよりもジャケパンスタイルとのコーディネートがオススメ。
なおカジュアルさ故に、結婚式や葬祭などのフォーマルな席での着用NGとなっています。
昭和46年から愛され続ける定番ローファー

履き込むほど足に馴染んでくる、グッドイヤーウェルト製法で生産されています。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | タイ |
機能・特徴 | 昭和46年から続くロングセラー |
お手軽価格のコインローファー

水蒸気は通すけれど雨は通さないゴアテックスを仕込んでいるため、雨天下でも快適。履き口の周りにスポンジを仕込んでいるため、普段の歩行をソフトに支えてくれます。
セメンテッド製法の靴としては珍しく、1回限りですが、ソールの修理が可能。使い込んだ際は忘れずに修理に出しましょう。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | セメンテッド製法(比較的安価なお値段価格に。実は防水性に富む一面も。革靴を育ててる感は弱い。) |
修理可能箇所 | ソール(1回のみ)&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | GORE-TEX:雨を弾きつつ、足ムレ対策してくれる機能素材 |
王道クラシックなローファーモデル

天然皮革で足を包んだときの通気性&吸湿性は流石の一言。 ゴムソールの合理性&利便性には代えられない価値観を追い求めずにはいられない紳士の皆様は是非、お試しください。
写真だと分かりにくいのですが、ソールが2層になっているダブルソールであるため、カジュアルさと重厚感を両立したモデルに仕上がっています。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 通気性に富む、伝統のレザーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | リーガルショップでのみ販売しているオリジナルモデル |
オシャレでスマートな、スワールトゥ
2本のステッチがつま先へ流れているように見えるデザインの革靴は「スワールトゥ(スワロートゥ)」と呼ばれています。
非常にファッション性が強い革靴なので、羽根の仕様に関わらずフォーマルなシーンに向いていません。またビジネスシーンで着用する際も、重要な会議などでの着用は避けるようにしましょう。
また、つま先(足前部)に自然と視線を集めるため、靴を大切にしているか(小まめに手入れをしているか)どうかが、一目で相手に分かってしまうデザインとも言われています。
スリムに魅せる、フォーマル感ある一足

アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | チゼルトゥ(かつてはオーダーメイドの革靴特有の意匠だったつまさきの形状)を採用 |
鼻筋が通ったお洒落顔

ビーウトゥとは、鼻筋が通っているかのように見える、つま先のデザインのこと。イタリアの革靴ブランド『マドラス』によって考案されました。
ブラックとブラウンのカラー展開がなされていますが、ブラウンの方がビークトゥ周りの濃淡に味があるため、ジャケパンみたいな格好に合わせたいときはブラウンの方がオススメですよ。
他の一般的なモデルよりもかかとが、さり気なく5mmほど高く仕上げられています。
アッパー(足の甲を包む部分)素材 | 高級感ある牛革 |
アウトソール(地面にふれる靴底)の種類 | 滑りにくいラバーソール |
製法 | グッドイヤーウェルト製法(履き始めは硬めだが、履き込むほど足に馴染むんでくる) |
修理可能箇所 | ソール&ヒール |
原産国 | 日本 |
機能・特徴 | ビークトゥ(シュッとした鼻筋を思わせるつま先の形状) |
あとがき
以上、「リーガル革靴を選ぶときのポイント」と「おすすめリーガル革靴」を紹介しました。
いかがでしたか?
上質&長持ち&高コスパが揃った、リーガルの革靴。
今回の記事でご紹介したチェックポイントと見比べながら、理想に近い一足を見つけてくださいね。
以上、『紳士のシャツ』編集部の小山でした。