こんにちは。
『紳士のシャツ』編集部の大山です。
今回の記事では、私、大山も愛用している「テクシーリュクス」のビジネスシューズを紹介していきます。
テクシーリュクス(texcy luxe)。
皆さん、ご存知でしょうか?
テクシーリュクスとは、人気スポーツメーカー・アシックスの子会社が展開しているシューズブランドのこと。
「革靴の外見」と「スニーカーの履き心地」を融合させた、いわゆる革靴スニーカーを販売しています。
価格帯は6,000~17,000円と、革靴としては非常にお手軽なため、手も出しやすく、
「履き心地のいい仕事靴が欲しいなぁ」
「革靴好きなんだけど、どうにも疲れて・・・」
というビジネスマンの皆さんには、是非オススメしたいブランドです。
ここからは、私、大山が実際にテクシーリュクスを履いていて気になったお節介なども交えて、テクシーリュクスのブランドやオススメシューズを紹介していこうと思っています。
テクシーリュクスのことが気になっている方や、履き心地の良い一足を探している方の手助けができれば嬉しいです。
![]() 引用元:asics-trading.co.jp
|
歩きやすさ&履きやすさを高めた革靴スニーカー
シチュエーションを問わずに着用できる万能デザイン・内羽根ストレートチップをベースに、歩きやすさと履きやすさを高めた革靴スニーカーです。 スニーカーらしいクッション性・屈曲性は勿論のこと、1万円以下の価格にも関わらず安っぽくないレザーのクオリティなど、非常に満足度が高いモデルになっています。 参考価格:8,800円(税込み) |
1. テクシーリュクスをオススメする、4つのポイント
早速ですが、テクシーリュクスをオススメしたい4つの理由をご紹介していきます。靴を選ぶ前に、整理の意味も込めて確認しておいてくださいね。
1-1. EVAインジェクションソールだから、歩きやすい

テクシーリュクスは、ほとんどのモデルに「EVAインジェクションソール」を採用しています。
EVAインジェクションソールとは、よく曲がって、クッション性があって、軽くて、安く済んで、アッパーとの接合部から浸水しない靴底のこと。スポーツシューズに採用されることもあるんです。
一般的に、EVAインジェクションソールには、通気性の悪さや摩擦に弱いという弱点もありますが、テクシーリュクスは、インナーにメッシュ材を採用したり、かかとにラバーパーツを付けたりすることでカバーしています。
1-2. 抗菌性&消臭性で、靴内がいつも快適

1つ前でもふれたとおり、テクシーリュクスは、インソール(中敷き)にメッシュを採用することで、“さらっ”とした履き心地を高めています。
加えて、つま先側に消臭効果素材を搭載。足ムレしたときの匂い対策もバッチリです。
1-3. 脱ぎ履きと“むくみ”をサポートする、サイドゴア

テクシーリュクスのビジネスシューズは、靴の側面にサイドゴアを採用しているため、脱ぎ履きが非常にスムーズ。靴ひもを結んだまま脱ぎ履きすることも可能なぐらいです。※靴への負担を考えると、靴ひもを緩めて脱ぎ履きするのがベストではあります。
加えて、夕方になって足が“むくみ”、膨張したとしても、靴がギチギチにならないようサポートしてくれるのも嬉しいポイントです。
1-4. お手軽価格なのに、全モデルで天然皮革を採用

テクシーリュクスは全モデルのアッパー(靴底以外の足を包む部分)に、天然皮革を採用しています。
履けば履くほど、革が伸びて足の形に馴染んでくるのは天然皮革の醍醐味。
合成皮革では再現しきれない、履き心地がもっと良くなっていく履き心地を6,000円から購入できるのは、大きな強みです。
2. 可能なら、試着で確かめてほしい2ポイント
履き心地に優れたテクシーリュクスですが、実際に購入する前に(あるいは購入品を家の外で履く前に)、できるだけ試着して確かめてほしいポイントが2つあります。
1つは「ベロ」と足の甲のあたり具合。
そして、もう1つは「インナーソール(中敷き)」と足裏のあたり具合です。
どちらも気を付けないと、足の違和感や痛みに繋がってしまうことも……
正直、お節介かなと思いつつ、私自身が実際に気になった(気を付けている)ポイントなので、よければ目を通してくださいね。
2-1 縫いつけ固定されたベロ(タン)と、足の甲の接触具合


テクシーリュクスのビジネスシューズは基本的に、ベロ(タン)が縫い付け固定されているため、歩行中にズレたりしません。
それだけ聞くと「ズレなくて便利!」とだけ思うかもしれませんが、ズレないということは、ベロが足の甲に、安定してあたり続けるということ。
私の経験だと、「ベロが足の甲全体に、偏りなくあたっている」なら、多分大丈夫。
上手く分散されている証拠です。
気を付けた方がいいのは、「痛くないけど、ベロの端っこだけ(一部だけ)あたっている」みたいな感覚。
試着中は平気でも、足がむくんでくる午後(夕方)になると、その部分がジワジワと痛みに変わっていく可能性が高いです。
他でもない私自身がまさに、このケースでした。
靴ひもをほんの少し緩めれば、全然気にならなくなったのでそこまで警戒する必要もないかもしれません。
でも靴ひもはしっかり締めるのが本来あるべき姿。理想の状態で着用するためにも、試着の時にしっかりチェックするようにしてくださいね。
2-2. インソールと足裏の接触具合

テクシーリュクスのインナーソールは、ざっくり2つの種類に分類できます。
1つが「全面メッシュタイプ」。
そして、もう1つが「メッシュ&レザータイプ」です。
この2つの内、「メッシュ&レザータイプ」の方は、メッシュとレザーを組み合わせる関係上、“素材と素材の境(=微妙な段差)”が存在します。
そして、人によっては、この境が足裏にヒットして違和感の原因になるのです。
試着したときに「あれ? 何か足の裏に入ってる?」みたいな違和感があったら注意。その違和感は、多分ずっと消えません。
同じメッシュ&レザータイプでも、モデルやシリーズによって具合が変わってくるので、違和感を感じたときは他のモデルを試してみるのをオススメしますよ。
3. 試着は、ネット通販でも実店舗でも可能
4-1.実はネット通販でも試着はできる

テクシーリュクスは、公式通販や楽天、amazonなどのネット通販でも購入することができ、公式通販とamazonは基本的に試着(返品)に対応しています。
「返送料金がかかるんでしょ?」と気になることもあるかもしれませんが、実店舗への交通費や時間、「ここには商品がないので、取り寄せますか?」といった、もどかしいやりとりのことを考えると、通販で試着したほうがよっぽど経済的ともいえます。
送り返すのが申し訳ないな……と思う方も多いとは思いますが、お店がOKを出しているのですから、そこは甘えることにしましょう。
ネット通販で試着するときの注意点
ネット通販の試着とは、つまりその店舗が返品・交換に対応しているかどうか、です。
お店のスタッフと顔を合わせないため気楽といえば気楽ですが、それ故に気をつけないとトラブルの元にも。
しっかり確認するようにしてくださいね。
1.そもそも返品可かどうか
そもそも論ですが、利用する店舗が返品・交換に対応しているかどうか確認しましょう。
また、返品に対応している店舗でも「この商品は返品不可」というパターンもあります。
購入前に、良くチェックするようにしてください。
ちなみに、テクシーリュクスの公式通販とamazonは、店舗としては返品に対応しています。
2.【再販可能な状態】で試着する
ネット通販で返品に対応している場合、【再販可能な状態】のみ受け付けているのが基本です。
要するに「汚さない」「傷つけない」「失くさない」ということ。
具体的には
- 家の中で試着する
- 履きジワはつけない
- シワがよるほど靴ひもを締め上げない
- 付属品はなくさない(ハサミで切らない)
という部分に気をつければ大丈夫だと思います。
不安な場合は、購入前にサポートやQ&Aにて確認しておいて下さいね。
4-2.通販の試着が不安なときは、お近くの実店舗へ

・・・とはいったものの「やはり返品・返送するのが申し訳ない」という思いが消えないのであれば、お近くの実店舗で試着しましょう。
通販で購入するより商品価格が高かったり、店舗に行く手間が必要だったりしますが、購入前に、商品を実際に手に取れるのは実店舗の大きな強みです。
ちなみに、テクシーリュクスのビジネスシューズは、シューズショップの一部に専門コーナーを設ける形で販売され、中でも、専門コーナーの面積が広く、揃えているモデル数が多い店舗は「プレミアムショップ」として紹介されています。
4.テクシーリュクスのおすすめビジネスシューズ8選
ここからは、テクシーリュクスのおすすめビジネスシューズを紹介していきます。
テクシーリュクスのビジネスシューズは現在(2020年2月現在)、ざっくり4つのシリーズに分類することができます。

- コスパ抜群「基本シリーズ」
- ワンランク上の「バリューシリーズ」
- 雨に負けない「防水シリーズ」
- ブランド最高峰の「JapanMadeシリーズ」
各シリーズごとに特徴がありますので、それぞれ1~3足を紹介していきます。実際にビジネスシューズを選ぶときの参考になれば幸いです。
2-1.何やかんやで一番オススメな、基本シリーズ

テクシーリュクスの基本シリーズにして、最もコスパが良いおすすめシリーズ。
とりあえずテクシーリュクスの履き心地を堪能したいなら、この基本シリーズでOKです。
一番安い価格帯ながら、アッパー(足を包む靴底を以外の部分)に天然皮革を採用するなど、ビジネスシューズとして最低限の高級感をキープしています。
惜しい点があるとすれば、履き心地とコスパを優先していることもあって、フォーマルシューズとしてはソールが厚く、スニーカー感が強いということ。
そのため、基本シリーズのモデルを、結婚式や葬祭などのフォーマルな席で着用するのはオススメしません。絶対ダメって訳でもないのですが、私だったら履かないです。
あくまでビジネスシーンでの相棒として、割り切るようにしましょう。
1.“テクシーらしさ”満載のオススメモデル
EVAインジェクションソールやメッシュインソール、サイドゴア、消臭機能といった、“テクシーリュクスとしての機能”を一通り備えていながら、価格は8,800円。オススメのモデルです。
アウトソール(地面にふれる靴底) | EVAインジェクションソール |
サイドゴア | あり |
インソール | メッシュ(取り外し可) |
消臭機能 | あり |
サイズ展開 | 24.5~28.0cm(2E) |
生産国 | カンボジア |
2.人気No.1の売れ筋モデル
クォーターブローグと呼ばれる穴装飾(ブローグ)が足元を、ほどよく飾り立ててくれますが、結婚式や葬祭での着用はデザインマナーとしてNGなので、忘れずに。
アウトソール(地面にふれる靴底) | EVAインジェクションソール |
サイドゴア | なし |
インソール | メッシュ&レザー(取り外し可) |
消臭機能 | なし |
サイズ展開 | 24.5~28.0cm(3E) |
生産国 | カンボジア |
3.フィット感◎な外羽根×コスパの組み合わせ
上二つで紹介したモデルよりも履き心地を追求したい方にオススメしたいのがコレ。
履き口周囲にクッションを隙間なく詰めているのもポイントです。
アウトソール(地面にふれる靴底) | EVAインジェクションソール |
サイドゴア | あり |
インソール | メッシュ&レザー(貼り付け式) |
消臭機能 | あり |
サイズ展開 | 24.0~29.0cm(3E) |
生産国 | カンボジア |
2-2.より履き心地を追及した、アブソリュートバリューシリーズ

「アブソリュートバリューシリーズ」は、近藤真彦氏がオーナー兼監督を務めるKONDO Racingとのコラボシリーズです。
チームのメカニック研修を受け、レーシングドライバーがその身を預ける“座席シートのホールド感”を「バケットインソール」という形で搭載。
他にも、アウターソールにもマシンタイヤを参考にグリップ力を高めるための溝を入れるなどして、履き心地や歩行の快適さをアップグレードしています。
ただ、「一般的な革靴から、テクシーリュクスの基本シリーズに変えたときの衝撃」を基準にしてしまうと、「テクシーリュクスの基本シリーズから、バリューシリーズに変えたときの驚き」は、正直そこそこといったところ。慣れってコワイ。残酷です。
そのため、もし最初の一足を基本シリーズとバリューシリーズで迷うのならば、最初からこのバリューシリーズを購入した方が“よりハイグレードな衝撃”を体感できますよ。
4.金属バックルが一味違うエレガントを演出してくれる一足
ソールも薄めに仕上がっているため、ビジネスシーンだけでなく結婚式でも活躍してくれるモデルと言えますね(葬祭は金属バックルがNGです)。
アウトソール(地面にふれる靴底) | EVAインジェクションソール |
サイドゴア | あり |
インソール | メッシュ&レザー(取り外し可) |
消臭機能 | あり |
サイズ展開 | 24.5~29.0cm(2E) |
生産国 | カンボジア |
2-3.防水性に特化した、タフな防水シリーズ

テクシーリュクスの中でも、防水性に特化したシリーズです。
アッパー(靴底以外の足を包む部分)の裏側に防水フィルムを挟み込むなどして、防水性をUP。
結果的に、深さ4cmの水没に4時間耐えるほどの耐雨性能を獲得しています。
アウターソール(地面にふれる部分)のラバーパーツ面積も、基本シリーズより増えているため、濡れた道でも高いグリップ力を発揮!
上で紹介したように、アッパーの裏側に仕込みがあるタイプなので、普通の革靴と同じようにブラッシングや革靴クリームを塗って大丈夫です。
5.雨と脱ぎ履き、どちらもノーストレス
隠れてしまっていますがサイドゴアもしっかり搭載。出勤時、靴を履く(靴を選ぶ)ときのストレスが格段に少なくなっています。
アウトソール(地面にふれる靴底) | EVAインジェクションソール |
サイドゴア | あり(隠れているけどあります) |
インソール | メッシュ&レザー(取り外し可) |
消臭機能 | あり |
サイズ展開 | 24.5~28.0cm(3E) |
生産国 | 日本 |
その他 | 水深4cmに4時間耐える防水性 |
6.雨でもフォーマル靴を履きたい紳士へ
「内羽根ストレートチップ」デザインを採用しているため、スーツにも自然と馴染んでくれます。
雨でも紳士としてのフォーマルさを大切にしたい方へ是非。
アウトソール(地面にふれる靴底) | EVAインジェクションソール |
サイドゴア | あり |
インソール | メッシュ&レザー(取り外し可) |
消臭機能 | あり |
サイズ展開 | 24.5~28.0cm(3E) |
生産国 | 日本 |
その他 | 水深4cmに4時間耐える防水性 |
2-4.テクシーリュクス最高峰の、JapanMadeシリーズ

「JapanMadeシリーズ」は、テクシーリュクスのビジネスシューズの中で唯一、日本国内の工場で、日本人の職人が手仕事で仕上げている最上位シリーズです。
他3シリーズとは異なり、全面ラバーのアウトソール(地面にふれる靴底)内部にEVAクッションを仕込む構造になっているため、他シリーズよりもソールの薄さ(フォーマル感)と耐久性を高めながら、クッション性もキープする仕上がりになっています。
ヨーロッパ製の天然皮革をアッパーに使うことで高級感よりハイグレード。デザインマナーがマッチしていれば、結婚式や葬祭といったフォーマルな席でも、文句なしで着用できるでしょう。
1つ気を付けたいのが、あくまで“履き心地を追及するテクシーリュクスの、最上位モデル”であって、クラシックな高級革靴とは別ジャンルだということ。
日本人の職人さんが仕上げているシリーズにはなりますが、伝統的な革靴を探す場合はテクシーリュクスではなく、「リーガル」などの革靴ブランドにしたほうがいいと思いますよ。
7.ブローグが華やかな、テクシーリュクスの最上位モデル
1足1足、職人が手仕事で仕上げているが故の“ムラ感”が楽しめますよ。
アウトソール(地面にふれる靴底) | グリップ力が高い、ラバーソール |
サイドゴア | なし |
インソール | メッシュ&レザー(取り外し可) |
消臭機能 | あり |
サイズ展開 | 24.5~28.0cm(2E) |
生産国 | 日本 |
その他 | ソール内部にEVAクッション搭載 |
8.あらゆるシーンで着用できる、万能フォーマル靴
ビジネスシーンは勿論、結婚式や葬祭、就職活動まで、あらゆるシチュエーションで着用できる万能モデルです。
アウトソール(地面にふれる靴底) | グリップ力が高い、ラバーソール |
サイドゴア | なし |
インソール | メッシュ&レザー(取り外し可) |
消臭機能 | あり |
サイズ展開 | 24.5~28.0cm(2E) |
生産国 | 日本 |
その他 | ソール内部にEVAクッション搭載 |
【一覧表】テクシーリュクスのおすすめモデル8選
あとがき
以上、「テクシーリュクスのブランド紹介」と「おすすめモデル8選」でした。
参考になりましたでしょうか?
スニーカーのように履き心地がいいテクシーリュクスの一足で、みなさんのビジネスシーンがより快適になれば幸いです。
ちなみに、テクシーリュクスでは下の画像のような、もっとスニーカーっぽいデザインのビジネスシューズ(=革靴スニーカー)も販売しています。
もし職場がフォーマルシューズじゃなくてもOKなのであれば、探してみるのもオススメです。
「紳士のシャツ」編集部、大山でした。
ではでは。