「ターンブル&アッサー」って、どんなブランド?
ジェームズ・ボンドが着ていたシャツって本当?
世界のセレブが愛用しているってきいたけど・・・
こんにちは。
英国紳士に憧れてシャツの勉強を始めました、「紳士のシャツ」を運営する永野です。
今回紹介する「ターンブル&アッサー」をはじめ、イギリスのブランドのシャツはドレス向きのデザインのものが多いので、きちっと着たい方にはとてもおすすめですよ!
皆さんは「TURNBULL & ASSER(ターンブル&アッサー)」というシャツのブランドをご存知でしょうか?
聞いたことのない方のためにご説明します!
「ターンブル&アッサー」はイギリスで130年以上続く老舗シャツブランドです。
当時モノトーン一色だった紳士服業界に、ストライプや明るい配色を施したドレスシャツを取り入れるなど、シャツそのものの歴史を大きく前進させてきました。
古くから、英国王室をはじめ、世界中のセレブに愛用されてきています。
なにを隠そうあの有名な元祖英国スパイ映画でも、主人公が着用しているシャツとして注目を集めたんですよ。
「シャツのロールスロイス」と言われるほどの超高級ブランドではありますが、イギリスシャツファンとしては是非1着は持っておきたいブランドです。
ということで、「ターンブル&アッサー」の魅力をさらに深くお伝えするため、こちらの記事では「ターンブル&アッサー」の特徴や魅力、選び方、オススメの人気アイテムに至るまで、すべての情報をまとめてみました。
- 「ターンブル&アッサー」がどんなブランドか知りたい
- 他のブランドとどんな違いがあるんだろう?
- 「ターンブル&アッサー」のシャツのオススメはどれ?
そんな疑問を持つ方がいれば、きっとお役に立てるはず!
それでは、まいります!
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CONTENTS
「ターンブル&アッサー」の特徴と魅力
まずは、「ターンブル&アッサー」の特筆すべき魅力についてご説明します。
「ターンブル&アッサー」は1885年に創業しました。
つまり130年以上も続くイギリスの老舗シャツブランドであり、シャツの歴史を塗り替える偉大な功績をいくつも残しています。
そしてそのシャツづくりの腕は世界中のセレブからの信頼を受けており、「ターンブル&アッサー」の顧客リストには英国王室をはじめ、米大統領、映画界、音楽界などの著名人が名を連ねているそう。
そしてかの有名な映画『007』の主人公、ジェームズ・ボンドが愛用しているシャツとしても注目を集めました。
袖から覗く印象的なカフスに思わず目がいってしまった映画ファンの方もいるのではないでしょうか。
そんなふうに、イギリスの代表的な映画に使用されるのは、英国紳士を象徴するようなドレス向きのデザインから。
代々受け継がれてきた印象的なディテールもいくつかご紹介したいと思います。
そして「ターンブル&アッサー」はネクタイのブランドとしても有名です。
厚手のシルクをふんだんに使った光沢感のあるネクタイで、ぱっと目を引く美しい柄と発色が特徴。
興味のある方は、ネクタイも合わせて選んでみてもいいかもしれませんね。
一張羅を揃えたい!と心に決めたら覗いてみたいブランドです。オーダーシャツを作ることもでき、価格は一着5万円ほど。大切に永く着用したいですね。
それでは、順に説明していきますね。
130年以上の歴史を誇る英国老舗ブランド
「ターンブル&アッサー」は1885年、レジナルド・ターンブル氏とアーネスト・アッサー氏という二人のシャツ職人によって立ち上げられた紳士服屋でした。
「上流階級向け」というコンセプトで、ロンドンのジャーミンストリートに店を構えたのが始まりです。
上流階級人を対象とした衣装を提供して成功を収めていたところ、1904年、アレッサンドラ王妃の乗馬用レインコートの注文が入ります。
それを受けたことをきっかけに、ブランドのクオリティが世界中に知れ渡りました。
英国王室御用達ブランドとしての歴史が始まったのはそこからです。
当時の貴族向けのシャツを製作していた名残が、現在の「ターンブル&アッサー」のシャツにもいくつか見られます。
4章で詳しくご紹介いたしますね。
そして1960年代になると、モノトーン一色だった紳士服業界にストライプや明るい配色を施したドレスシャツ等を取り入れ始めます。
これはスーツの胸元を明るくする「ピーコック革命」の一環として、メンズファッションの歴史を大きく動かし、「ターンブル&アッサー」はその「ピーコック革命」の火付け役として一気に知名度を上げたのでした。
その後、「ターンブル&アッサー」は映画業界のセレブの間でも流行し、映画『007』でジェームズ・ボンドが着用したことから世界中にシャツブランドの名を確立したのです。
英国王室をはじめ、各国セレブの御用達
「ターンブル&アッサー」は、1904年より100年以上にわたり、英国王室御用達ブランドとしての地位を揺るぎないものにしてきました。
また、英国王室だけでなく、ジョージ・ブッシュやロナルド・レーガンといった政界の大物から喜劇王チャップリン、さらに俳優のアルパチーノなど世界のセレブリティ御用達ブランドとしてその名を轟かせています。
英国紳士らしいかっちりとしたデザインのシャツで、スーツを合わせたときに、何よりも美しく上品な見た目になることにこだわりを持って作られています。
だぶつかないように、シルエットはかなり細身。
もちろんいたずらに細くしているわけではなく、動きやすさを阻害しない絶妙なフィッティングです。
袖のたまりも、窮屈でないギリギリのラインで残してあり、これが英国の仕事か・・・!と思わず感心してしまうほど。
見た目がかっちりと美しく、なおかつ動きやすい「ターンブル&アッサー」のシャツ。
公務で忙しいなかでも気品を失わない、王室の方々に愛されている理由がよくわかりますね。
「ターンブル&アッサー」のシャツには英国紳士として必要不可欠な要素がすべて入っている、と言われています。誠実さ、堅実さ、礼儀正しさ、威厳はもちろんのこと、その色鮮やかさから、伝統的で正統なファッションの中にさりげなく差し込まれる大胆さも人気の秘訣だそうです。
『007』のジェームズ・ボンド愛用シャツ
1962年の第一作が公開されてから、永く世界中のファンから愛されている『007』シリーズ。
スパイアクション映画の金字塔となっているこのシリーズの主人公、ジェームズ・ボンドは、実は「ターンブル&アッサー」のシャツを着用しています。
特徴はそのカフス部分。
通常より長くカフスが設計され、折り返す(ターンバック)仕様になっています。
カフス先は綺麗にラウンドされ、ダブルカフスのような印象を与える特徴的なデザインです。
袖から覗くこのカフスに、憧れを覚えた方もいるのではないでしょうか?
ちなみに、現在は違うシャツブランドが衣装を提供するようになっていますが、初代ジェームズ・ボンドのショーン・コネリーから始まり、2006年に公開された『007 カジノロワイヤル』までは、「ターンブル&アッサー」がシャツを提供していたそうです。
英国紳士のための、ドレス向きデザイン
上流階級向けのシャツづくりから始まった「ターンブル&アッサー」のシャツ。
英国紳士として必要不可欠な要素、「誠実さ」「堅実さ」「礼儀正しさ」「威厳」をシャツで表現するために、ディテールにこだわりを持っています。
「襟」「カフス」「前立て」に注目してご紹介しますね。
「ターンブルカット」と名づけられたオリジナルの襟
ターンブル&アッサーのシャツの最大の特徴は、「ターンブルカット」と呼ばれる襟の形状です。
横から見ると襟羽の外側がゆるやかなS字ラインを描いており、襟先がジャケットの襟(ラペル)の内側へ入り込む設計になっています。
これによって、ジャケットを羽織った際、ラペルからシャツの襟が外に飛び出すのを防ぎ、常に引き締まった印象を与えてくれるのです。
襟型は、ボタンを閉めたときに襟の角度が120度近い広さに設計されたワイドカラー。
硬めの芯が入っており、常に襟羽はピンと張った状態になります。
この硬さが、英国紳士の誠実さや威厳、尊厳を表すのにぴったりなのです。
これは1930年代から今日に至るまで守られてきた襟型で、ターンブル&アッサーの伝統となっています。
カフスは3連ボタンが主流
「ターンブル&アッサー」のシャツでは、『007』モデルのようにターンナップ(折り返し)カフスの他に、カフスボタンが3連になっているシングルカフスのものも人気です。
本場の英国では、3連の真ん中のボタン一つだけを留める着こなしが推奨されているそう。
これは、ジャケットの三つボタンの着こなしに則った英国ならではの文化として知られています。
前立てはフリルシャツの名残
前立てとは、シャツの前ボタン部分に付けられる帯状のパーツのこと。
前立ては国ごとに明らかに縫製のスタンスが異なり、イギリスやアメリカの場合は、前立てを表にだし、ボタンを留めた際に折り返し部分を装飾として扱うのが一般的です。
これは貴族が着用していたフリルシャツの名残り。
上流階級向けのシャツを製作していた「ターンブル&アッサー」も、この前立てを美しくまっすぐに縫製しています。
伝統を守る英国らしさを感じるディテールですね。
イタリアやフランスでは、前立てを付けず生地を折り返してすっきりさせたほうがドレス向きとされているんですよ!
厚手のシルクタイも有名
「ターンブル&アッサー」は、ネクタイブランドとしても有名です。
厚手のシルクを使用しており、上品な光沢と最高級の肌触りが特徴。
その鮮やかな彩りと柄は、道行く人が思わず目を奪われてしまうほどです。
14,000円(税込)~ですので、ギフトとしてもちょうどいいかもしれませんね。
紳士の雰囲気を醸し出すのに最適なアイテムです。
ターンブル&アッサーのおすすめ人気シャツ5選
「ターンブル&アッサー」の魅力を存分に伝えたところで、ここからは永野が「ターンブル&アッサー」のおすすめ人気シャツを紹介していきますね。
着用にオススメのシーンなども、是非参考にしてみてください。
ビジネスシーン?パーティシーン?どこに着ていけばいいのか迷うこともありますよね。コメントを参考にしてもらえたらとても嬉しいです!
※価格は2018年7月現在のものを掲載しています。
1.ドレスシャツ 3ボタン・シングルカフス ホワイト
3ボタン・シングルカフスの定番白シャツです。
写真のように、ネイビーのタイと合わせると、コントラストによって引き締まった印象になりますね。
第一ボタンと第二ボタンの間の生地にたるみをもたせているのは、胸骨の丸みに沿わせてシャツをフィットさせるための仕様なのだそうです。
襟型 | ワイドカラー |
---|---|
素材 | 綿100% |
価格 | 36,300円(税込み) |
おすすめシーン | ビジネス、パーティ |
2.ドレスシャツ ターンナップカフス ホワイト
『007』モデルの、ターンナップカフスの白シャツです。
ジャケットからちらりと覗かせると、英国風の着こなしに。
襟型 | ワイドカラー |
---|---|
素材 | 綿100% |
価格 | 35,200円(税込み) |
おすすめシーン | ビジネス、パーティ |
3. 織柄ストライプシャツ 3ボタン・シングルカフス
折柄でストライプが入っているタイプの白シャツ。
生地のさりげない立体感が上品に見せてくれます。
袖部分のギャザーが英国紳士風ですね。
襟型 | ワイドカラー |
---|---|
素材 | 綿100% |
価格 | 28,490円(税込み) |
おすすめシーン | ビジネス |
4.織柄ヘリンボーンシャツ 3ボタン・シングルカフス
爽やかなサックスブルーの、ヘリンボーン柄シャツ。
季節も場所も問わず着ていける、万能タイプ。
山型の織りで、さりげなく縦のラインを強調してくれます。
襟型 | ワイドカラー |
---|---|
素材 | 綿100% |
価格 | 29,600円(税込み) |
おすすめシーン | ビジネス |
5.ストライプクレリックシャツ 3ボタン・シングルカフス
クレリックカラーのストライプシャツ。
爽やかなライトブルーとホワイトのストライプは、カジュアルシーンにもおすすめ。
「ターンブルカット」でノータイでもきれいな襟元をキープできます。
襟型 | クレリック / ワイドカラー |
---|---|
素材 | 綿100% |
価格 | 25,410円(税込み) |
おすすめシーン | ビジネス、カジュアル |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
各国著名人も愛した「ターンブル&アッサー」のシャツ。
かちっとした威厳のある佇まいのシャツが欲しい方は、是非手に入れてみてはいかがでしょうか。
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