「フライ」って、どんなブランド?
他では真似できないようなミシン技術が使われているって聞いたけど・・・
「生地の宝石」が使われているって聞いたけど、どんなもの?
こんにちは。
柔らかめのシャツ生地が好きな、「紳士のシャツ」を運営する永野です。
いい生地のシャツは、柔らかいのにだらしなくならない、どころか凛として見えるものですよね。今回ご紹介する「フライ」は、まさにそんなシャツを生み出すブランドですよ。
皆さんは「FRAY(フライ)」というシャツブランドをご存知でしょうか?
「フライ」は1962年、現在の社長であるルチア・パシン・ランディ女史によって、イタリアのボローニャに創業されました。
スイス人であった祖母のレース工場を継ぎ、そこからスイス、イタリアの最高品質の生地を集め、シャツを作りはじめたのです。
元が繊細なレースを扱う工場だったこともあり、布帛の扱いが繊細でエレガントと評判を呼んで、現在は「最高級のシャツ」と謳われるまでに成長しています。
ということで、「フライ」の魅力をさらに深くお伝えするため、こちらの記事では「フライ」のシャツの特徴や魅力、選び方、オススメの人気アイテムに至るまで、すべての情報をまとめてみました。
- 「フライ」がどんなブランドか知りたい
- 他のブランドとどんな違いがあるんだろう?
- 「フライ」のシャツのオススメはどれ?
そんな疑問を持つ方がいれば、きっとお役に立てるはず!
それでは、まいります!
シャツマニアの永野が紹介する人気のオススメシャツをすぐに知りたい人は、こちらからどうぞ。
CONTENTS
「フライ」の特徴と魅力
「手縫い」を多用した南イタリアの「ナポリシャツ」は有名ですね。
重要な部分は、あえて機械ではなく熟練した職人の手によって誇りをもって仕上げることで、シャツに温かみが生まれます。
対して「フライ」は、マシンメイドのシャツを作り続けてきました。
「手縫い」には「手縫い」の良さがありますが、「フライ」はミシン技術にこそ誇りを持ち、あえてマシンメイドを選んできているのです。
たしかに「フライ」のシャツには非常に繊細な運針がされており、その技術には目を見張るほど。
パーツによっては縫いしろの部分さえ自在に操り、強度や着心地、見た目の美しさを調整しているのだとか。
また「フライ」は、シャツの生命線ともいわれる生地のカッティング技術も非常に優れています。
カッティングが少しでもずれれば、もちろんシャツは歪んでしまいますよね。
「フライ」では、職人たちが経験によるデータベースを引き出し、生地の特性、柄に合わせながら、手作業で一枚一枚カッティングをしているのだそう。
その技術の高さも、ミシン縫いでのシャツづくりを支えている理由のひとつです。
そしてそもそも、シャツづくりに使用している生地が他の追随を許さないほど高品質なものばかりであることも、「フライ」の特徴です。
「生地の宝石」と呼ばれているイタリアのCARLO RIVA(カルロ・リーバ)社の生地をはじめ、イタリアやスイスから高品質なファブリックのみを集め、シャツを製作しているのです。
質の良い素材を、腕の良い職人たちがシャツに仕立てている・・・それは最高のシャツが出来上がるに決まっていますね。お値段もなかなかに高いですが、1枚手に入れたらずっと永く大切にしたいです。
それでは、順に説明していきますね。
職人技が光る、あえてのマシンメイド
マシンメイドのシャツを製作し続ける「フライ」。
シャツのクオリティのために「ミシン縫いを選んだ」のであって、その縫製への追究は手縫いシャツを圧倒するほどの深さを持ちます。
少しマニアックな話になってしまいますが、「FRAY」のシャツのステッチを見てみると、1cmあたり10ステッチという非常に細かい作業が行われていることがわかります。
1cmで7ステッチあれば「良い縫製」と言われるシャツ業界で、この精巧さは驚異的。
細かいピッチでかつミシン縫いであれば耐久性も増すため、洗濯機で洗えるというのも嬉しい点ですよね。
また、生地同士を重ねる縫いしろの部分も非常に幅が狭く、無駄がまったくありません。
そのうえ袖付の部分をよく見ると、生地の重なりは脇の下の方が幅が狭く、上の肩の方が幅が広い。
これは脇の下で肌への当たりが悪くなることを防ぎつつ、肩の部分で十分な可動域と耐久性を持たせるためなんだそう。
ミシンを自在に操る熟練した技術がないと、縫いしろの幅を調整することなど到底できない、ということは想像に難くありません。
もちろん、それを可能にする生地のカッティングの技術も同様に優れていることが前提ですね。
次の章でご説明します。
シャツの生命線「カッティング」の妙
シャツの生命線となる、カッティング。
カッティングは、シャツの完成した立体の状態をイメージしながら、柄の入り方や、生地の特性を見極めて行われます。
使われている糸の素材や細さひとつとっても、生地ごとに手触りや伸縮性なども変わってくるため、その特性に合わせ、一つ一つ手作業によってパーツ(カフス、襟、前身頃、後ろ身頃、など)を正確に裁断していくのです。
この作業が失敗すれば、どんなに腕のある職人がミシンをかけても、どこかよれてしまったり生地の柄が合わなかったりと、仕上がりがイマイチになってしまいます。
だからこそ、カッティングは「シャツの生命線」なのです。
「フライ」は当然、このカッティング技術も一流。
経験で得たデータベースから、職人たちが最適なカッティングを導き出して裁断
しています。
仕上がったシャツが凛としているのは、このカッティングの時点から相当に優れているからに違いありません。
「生地の宝石」をあつらえたシャツ
シャツに使われているファブリックが超一流であることも、「フライ」の魅力。
「生地の宝石」とも呼ばれる生地を製作するイタリアCARLO RIVA(カルロ・リーヴァ)社や、同じくイタリアの高品質生地メーカーBONFANTI(ボンファンティ)社などから仕入れた生地を、惜しげもなくシャツに使っています。
その質は、もはや他とは比べものにならないほど別格。
一目見ただけで、「あ、いい生地を使っているな」ということがわかってしまいます。
繊細さやエレガントさ、しなやかでやさしい肌触り、上品な光沢など、高級シャツに求めるすべてが備わっているのです。
「フライ」のおすすめ人気シャツ5選
「フライ」の魅力を存分に伝えたところで、ここからは永野が「フライ」のおすすめ人気シャツを紹介していきますね。
日本国内での取り扱いはあまり多くありませんが、その中から5つ選んでみました!一度知ってしまったらやみつきになりそうです・・・!
※価格は2018年8月現在のものを掲載しています。
1.キャンディーストライプシャツ
端正なフォルムの襟が上品な印象を与える、ストライプシャツ。
ボディラインに心地よく馴染む絶妙なフィッティングが楽しめます。
精密な裁断により仕立てられた最高峰のシャツのクオリティを確かめてみてください。
襟型 | セミワイドカラー |
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素材 | 綿100% |
価格 | 62,200円(税込み) |
おすすめシーン | ビジネス、カジュアル |
2.ダブルストライプシャツ
裄丈が心持ち長く見えるのは、イタリアシャツの特徴。
しわが出ないことを美徳としてつくられる日本のシャツとは違い、イタリアシャツは可動性を重視します。
襟のストライプの出方がとても美しいですね。
襟型 | セミワイドカラー |
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素材 | 綿100% |
価格 | 46,600円(税込み) |
おすすめシーン | ビジネス、カジュアル |
3.オルタネートストライプシャツ
フレッシュな印象を与える、オルタネートナローストライプが彩るドレスシャツ。
さらりとした抜群な肌触りのオックスフォード生地が使用してあり、快適な着心地です。
襟の合わせが左右対称で非常に美しく、「フライ」らしい仕上がり。
襟型 | セミワイドカラー |
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素材 | 綿100% |
価格 | 65,500円(税込み) |
おすすめシーン | ビジネス、カジュアル |
4.ポプリンシャツ
定番で万能なポプリンシャツ。
良質な生地のため、シンプルながらも洗練された雰囲気が感じられます。
すべてのシーンで着用して頂ける、一番お得なシャツかもしれませんね。
襟型 | セミワイドカラー |
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素材 | 綿100% |
価格 | 68,800円(税込み) |
おすすめシーン | ビジネス、カジュアル、パーティ |
5.ストライプシャツ
なんと現在セール中のこちらのストライプシャツ。
爽やかなブルーのオックスフォード地で作られています。
襟の外側が緩やかなS字に裁断されているため、ジャケットを羽織ったときに襟がはみ出しにくいのも特徴です。
襟型 | ワイドカラー |
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素材 | 綿100% |
価格 | 34,980円(税込み) |
おすすめシーン | ビジネス、カジュアル、パーティ |
あとがき
「フライ」の魅力、伝わりましたか?
最後にもう一度確認してみましょう。
イタリアシャツの最高峰、「フライ」。
お値段も最高峰ですが、一生モノの、宝物にしたいシャツに出会えると思いますよ!
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